コラム  :  2025

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中秋の名月

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」とは、月の満ち欠けをもとに 1か月の日付を決める太陽太陰暦(旧暦)の 08月15日の夜に見える、特に美しい月を指す言葉です。十五夜の月とも呼ばれます。

 

もともと旧暦では1年を 3か月毎に分けて、01月 ~ 03月を春、04月 ~ 06月を夏、07月 ~ 09月を秋、10月 ~ 12月を冬としていて、秋の真ん中にあたる 08月15日を中秋とし、その日に見える月を中秋の名月として愛でるようになりました。

美しい月を意味する「名月」を組み合わせたもので、空気が澄んで月が鮮やかに見えることから名付けられました。

古くは秋の収穫を祝い、自然の恵みに感謝する行事として「お月見」が行われ、月見団子やススキ、秋の収穫物をお供えする風習があります。

この中秋の名月を愛でる習慣は平安時代に中国から伝わったとされており、現在でも中国では中秋節として祝日とされ、重要な行事の一つとされています。

 

 

中秋の名月は、月の満ち欠け(見え方)や「満月」は、月、地球、太陽の位置関係で決まるため、新月から満月までの日数は変動し 13.9  ~ 15.6日かかるので、旧暦 15日とは合わないことも多くなります。

つまり十五夜の日は必ず満月になると思っている方もいるかもしれませんが、むしろ満月にならない年の方が多いいのです。

今年は中秋の名月の翌日にあたる 07日(火)に満月の瞬間を迎えます。( 台風 22号の影響で観れるか微妙ですが・・・ )

次に中秋の名月と満月が重なるのは 2030年になるそうです。

 

 

中秋の名月に「やってはいけないこと」として、” 片方の月だけを見る「片見月」” は縁起が悪いとされたり、ネガティブな発言や借金などは一粒万倍日でもあることから避けるべきとされています。また、お供え物を盗む「お月見泥棒」は昔は許されていた習わしですが、現在は地域によっては残っているそうですが、盗む行為は犯罪ですからねェ。

 

※ 十五夜と十三夜のどちらか一方の月しか見ないことを「片見月(かたみつき)」と言います。

「十五夜の月を見たら、十三夜の月も見ないと縁起が良くない」とも言い、昔は十五夜と十三夜を同じ庭で見る風習があったようです。

※ 「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」は、日本の暦の中で特に縁起が良いとされる日です。

その名の通り、「一粒の種が万倍にもなる」という意味を持ち、何事も始めるのに最適な日とされています。 新しい挑戦や買い物、大切な人への贈り物など、この日に行うことは大きな成果を生むと信じられています。

 

 

2025年 10月 06日