巨大なメガスラスト地震

 

 

日本時間の 07月30日(水)午前 08時25分頃、ロシア・カムチャツカ半島東方沖 で、地震の規模 M (マグニチュード) 8.8 と推定され、ロシア最大級、世界でもトップ 10に入る 巨大なメガスラスト地震 でした。

 ( プレートがもう一つのプレートの下に沈み込む際の境界面をメガスラストといい、この潜り込みの際に地震が発生することがあります。)

日本の気象庁は、北海道から和歌山県にかけての太平洋沿岸に津波警報を出した米ハワイでも津波警報が発令された。

震源地の南西約 350kmに位置する千島列島北部のセヴェロクリリスクでは、津波が街を襲い、漁業施設が水没した。

米地質調査所(USGS)によると、今回の地震は、2010年のチリ地震と、1906年のエクアドル・コロンビア地震と並び、史上 6番目の規模だという事です。

 

総務省消防庁によると、海道浦河町の約 1万人に対し、災害が発生または切迫していることを示す「警戒レベル5 緊急安全確保」が 午後 02時15時時点 発令された。また、主に太平洋沿岸の 21都道県の合わせて 219市町村、96万6063世帯、199万6154人に対して、危険な場所からの避難が必要とされる「警戒レベル4 避難指示」が出され、NHKなどによると、岩手県の久慈港では午後 01時 52分に 1m30センチの津波が観測された。

また、北海道根室市花咲で 午後 02時 57分に 80cm、宮城県石巻港で 午後 02時 23分に 70cmの津波が、それぞれ観測された。

 

ロシアの被害は?

震源地の南西約350kmに位置する千島列島北部のサハリン州セヴェロクリリスクなどには、最大 5mの津波が到達した。約2000人が暮らすセヴェロクリリスクでは住民が避難した。

大きな被害やけが人は報告されておらず、カムチャツカ半島周辺に出されていた津波警報は解除された。しかしその後、カムチャツカ半島中央部のクリュチェフスカヤ山が噴火したと報じられた。

ロシアの地球物理調査所によると、クリュチェフスカヤ山の西側斜面で、赤熱した溶岩が流れる様子が確認された。同火山は定期的に噴火しているという。

サハリン州では、地震による損傷で電力網が停止した千島列島北部に非常事態が宣言された。

カムチャツカ州のウラジーミル・ソロドフ知事は今回の地震について、同州での地震としては「過去数十年で最大規模」だと述べた。30日午前の地震以降、M 6.9のものを含む余震が少なくとも 6回発生しているという。

( 地震に津波、そして火山の噴火・・・自然災害のオンパレードを 1日で体験するとは何と恐ろしい・・・)

 

ハワイで 1.7mの津波

米・ハワイ州マウイ島カフルイでは 1.74mの津波が観測された。

ハワイ島ヒロには 1.5m、オアフ島ハレイワには 1.2mの津波がそれぞれ到達した。

ハワイの住民は高台への避難が呼びかけられ、船舶に対しては、沖合に留まるよう指示が出された。

ホノルルのリック・ブランジアーディ市長は、「(呼びかけを)真剣に受け止めてください。可能な限り高台へ避難してください」と住民に訴えた。

中国やフィリピン、インドネシア、米領グアム、ペルー、エクアドル領ガラパゴス諸島の一部地域にも、津波警報が出された。

アメリカの津波警報センターは、エクアドル、ハワイ諸島北西部、ロシア・カムチャツカ半島の一部沿岸に、3mを超える津波が押し寄せる可能性があると予想。

また、1〜3mの津波が、チリ、コスタリカ、ハワイ、日本や太平洋の島々の一部沿岸で観測される可能性があるとした。

オーストラリア、コロンビア、メキシコ、ニュージーランド、トンガ、台湾などでは最大 1mの津波が観測される可能性があると予想。

 

日本への影響は?

地震発生直後、日本の気象庁は北海道から東北地方の太平洋側を中心に広範囲で津波警報・注意報を発令。

北海道・東北・関東沿岸部の一部地域では避難指示(警戒レベル4)が出され、約20万人以上が避難対象となりました。

一部報道では、沿岸住民の迅速な対応によって人的被害は最小限に抑えられたとされています。

 

人的被害は?

岩手県の海岸近くで釣りをしていた高齢者が津波に巻き込まれた1名が死亡と報告されています。(AP通信報道)

その他、避難中の転倒や体調悪化などによる軽傷者数名が報告されています。

 

インフラ・交通影響

JR北海道・JR東日本の一部在来線が運休・徐行運転。

空港・港湾施設で一時閉鎖または荷役中断。

沿岸の一部道路で 「 冠水・通行止め (特に北海道の道東) 」 が発生しましたが、翌日にはおおむね解消。

 

その他の影響

各自治体で防災無線による広報や避難所の開設が迅速に行われ、自治体・消防・自衛隊の連携が評価されました。

NHKを中心に緊急特番が放送され、情報提供がリアルタイムで行われたことも、避難行動に大きく寄与したとされています。

 

今後の見通しと注意点は?

津波は収束しましたが、余震の可能性や、プレート連動による他地域への影響(特に北海道沖~千島海溝)の警戒は続いています。

気象庁・防災科学技術研究所は、今後 1週間程度は再度の津波注意報の可能性も否定できないとしています。

 

今回、東京では揺れていないのに津波が来るとは・・・
でも、ネットやSNS、TVのニュースなどを見て、3.11を思い出してしまいました。

嫌な事に一定数この様な災害は起こり、どうする事も出来ないけど、改めて家族・親戚・友人などと、どの様に避難して安否確認をするか・・・

再確認する事が必須で大切な事だと思い知らされます。

 

2025年 07月 31日

 

 

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